人やモノや建物が、整然と混沌とひしめき合いながら肩を寄せ合う大都市、東京。
世紀をまたいで早20年。令和、平成、昭和。戦後、戦前、明治、大正、江戸、遡れば古墳時代の武蔵国や旧石器時代まで。海や川や谷や丘、土地の自然と人の営みがせめぎ合いながら、文化が上書きされるように形づくられてきたこの街の地層の上を今、トラックと歩く。
普段通らない路地。降りたことのない駅。昨日まで何屋さんだったか思い出せない空き地。よく見ると、通りごとに、町ごとに、色んな顔をしている東京。
「東京」って、どんな街？
2020年という一つの節目を迎えて、そしてその後も続くこの街の未来へ向けて、人それぞれの創造と想像を載せて東京を巡るトラックに並走しながら、それぞれの街の風景から紡ぎだされた15のはなし。空想と現実の街のカケラの物語と「東京」を旅する。

DANCE TRUCK TOKYO キュレーター 白井剛